ノートパソコンをwifiでオンライン化した場合の注意点
通信の暗号化情報が流出することも
ノートパソコンをwifiでネットに接続した場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。一番気をつけなければならないのはオンライン化したことでノートパソコンに保存してある画像や動画などが外部に流出する危険性です。
ネットワークに接続していないパソコンはスタンドアローンと呼ばれることがあります。孤立という意味ですが、文字通り、どのパソコンともつながっていないので保存してある情報が外部に流れるということはあり得ません。
ところがネットにつなげると、その回線を通じて外部のコンピューターともつながるので不正アクセスを受けて侵入され、情報を奪われる危険性が出てくるわけです。また、wifi接続の場合、脆弱性のある暗号化通信を行って情報が電波で拡散してしまう可能性もあり、パソコンに侵入されることなくメールの送受信データが見られてしまうこともあり得ます。したがって安全性の高い暗号を選択することが重要です。

ルーターとの間に障害物があると通信速度が落ちる
インターネットは通信速度にも注意しなければなりません。wifiの規格によりますが、古いノートパソコンの場合、IEEE802.11gという規格で接続することが少なくありません。この規格の最高通信速度は54Mbpsです。だいたいADSLと同程度といっていいでしょう。つまり、光ファイバー回線と比べるとかなり遅いということになります。そのため、何十GBもあるような巨大ファイルをダウンロードしたり、あるいは動画配信サービスで4Kの動画を見るといったことには向いていません。 また、wifiルーターとノートパソコンの間に壁などの障害物があったり、双方の距離が離れていたりすると著しく通信速度が落ちたり、接続状態が不安定になったりします。たとえばwifiルーターは一階にあり、ノートパソコンは二階にあるという状態だと通常の速度よりも遅くなる可能性が高いでしょう。したがって、安定した通信を行いたいのであればできるだけルーターの近くでパソコンを操作するようにしましょう。